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<vol.58>多摩川のボラ
北海道は道端に落ち葉が舞い散る季節になってきたが、東京はまだまだ暑い日が続く。
多摩川で釣りをしていても、かろうじてツクツクボウシの泣き声が夏の名残を感じさせる。
今日は平日と同じ時間に起床し多摩川に向かった。
朝はまだ涼しく、自転車で風を切るのもなかなか気持ちがいいもんだ。001.gif
JR蒲田のデパート屋上にあるかわいい観覧車。JR越線橋より。
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渇水気味で流れに勢いがなく、魚も食いっ気がない。
コイもフナもいつものようには相手にしてくれずフライに見向きもしない。
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東京側に移動しボラを狙うことに。
ボラは群れてはいるが、ピーク時に比べるとかなり分散し群れも小さい。
相変わらずテトラの藻を一生懸命食んでいる。
観察していると、上流から下流、下流から上流と同じコースを行ったり来たりしている。
普通に流してもフライを食ってくれないので、そのコースにフライを置いておく。
前回もこの方法で掛ける事が出来た。
偏光グラスをかけサイトで魚を待つ。

50オーバーのコンディション抜群のボラちゃん。
サケ・マスの美しさは持ち合わせないが銀ピカ・ヒレピンである。
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引き続き川を観察しながら釣りをしていると、カニを発見。005.gif
モクズガニだ。サケのように海から川に遡上し産卵する。
子供の時(ちょうど今のあっち位の時かな?)、福岡で父や兄と川に捕りに行ったことを思い出す。023.gif
多摩川のは食えたもんじゃないが、綺麗な水の川のカニだとなかなかのもんだ。034.gif
遊び心でフライを顔の前に差し出すと、あまりに素直にハサミで挟んでくれた。
思い切って丘に引っ張り上げたが、逃げ足が驚くほど速い。005.gif
手のひら大の大きさでハサミも大きいものだから、容易に手で捕まえられず足で踏んだところ手と足それぞれ1本ずつ残して一目散に逃げて行ってしまった。残念。というより、可愛そうなことをした。
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他に何かいないかと川を観察していると流れ込みでスズキと思われる魚がいたのでフライを口元に流して誘ってみるが見向きもしてくれない。015.gif
煩わしい様子を見せて深みに消えていった。

そうこうしてボラのポイントを休ませているとまた近くで群れを作って回遊している。
フライを落としてボラの回遊を待つ。
するとまたまたヒット。001.gif
やり取りを楽しんでいると何やら下流側からおいさんが寄ってきた。
カニ捕りの餌にしたいからそのボラを譲ってくれないかということだった。
もともと逃がすつもりだからOKしたが、代わりに写真をお願いした。
一人で出かけると自分の写真がなかなかない。記念に一枚。001.gif
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by 1040turikiti | 2009-09-26 18:46 | fly fishing