<vol.97>懐かしの地
福岡に来て初めて迎えた週末。
ホテル暮らしは食事が不自由ではあるが、意外と楽なもんだ。
以前、札幌から富良野に転勤になった時も同じような経験をしたことがあるが、富良野とは異なり福岡の街中なのでその時に比べると何ら不自由はない。
仕事環境が劇的に変わり慣れない毎日。
まずは言葉。
これまでは仕事関係の人と会話をする場合は、方言を使うことも耳にすることも殆どなく、いわばそれは公私の切り替えとほぼイコールの感覚で二つの言語を使い分けていた。まあ、そこまで大袈裟に言わなくとも、いずれかにスイッチを切り替える風の緊張感が脳裏に働いていた。
しかし、今度の職場は明らかに違う。
社員同士でも方言が飛び交い、さらに訪問先の医師や業者の方々などは更にコテコテの九州弁である。
不思議な感覚を覚えながらも、ふるさとの地に戻って来たことを痛感した。
もう一つは担当が変わったことで仕事の内容や接する人との話の内容になかなかついて行けない。
前者の言葉の問題は全く問題ないが、後者についてはこれから努力するしかない。

北海道にあこがれ、わき目も振らずただ外に出ることだけを考えていた18年前。
渡道後の生活はあまりにも満ち足りており、もう一度やり直せるといわれてもやっぱり同じ選択をすると思う。
当時の自分の恐ろしいほどの夢への強い情熱は、両親の理解あってのことであることは言うまでもなく、感謝の一途に尽きる。
また、予備校時代の恩師との出会いが自分の人生を大きく変えてくれたと心から感謝している。
進学前というのは、色々な可能性を秘めており夢一杯と周りからは励まされるが、本人にとってはどうなるとも分からない異常なほど強い不安感に毎日苛まれかねないものだ。毎年、受験に失敗していた自分にとって、その先生と接していることが何よりの安定剤であり、成績の向上にも繋がった。

そんな回想にふけりながら、ホテルの近くに立地している河合塾_福岡校を訪れた。
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久しぶりに訪れたそこは、以前に比べると建物もかなり老朽した感があり時の流れを感じさせられた。
隣に新館を建設中で、もう時期移転するらしい。
お目当ての先生には今は講師として在籍していないので残念ながら会うことは出来なかった。
しかし、講師一覧を見ると意外や意外。結構、知っている先生が顔を並べていた。
予備校の先生というのは個性が強くて非常に印象的だった。
辛い時期ではあったが、今となっては必要な時期だったとしみじみ思う。
それから薬院、天神と予備校時代にプラプラした辺りを散歩してみたが、記憶も薄いのだろうが、結構まわりの状況は変わっていた。天神の駅付近も18年前に丁度工事をしていたがすっかり変わってしまった。
思い出にふけった週末だった。
by 1040turikiti | 2010-02-06 23:59 | 日常